文部省に行って呼ばれるまで
次の日、私とにかく行きました。規定の時間通りに。そうすると、文部省というのは汚い昔のビルでね。ゴキブリがいっぱい這っているようなものすごい汚いビルですね。あんな虎ノ門のいい所にあるのにね。
2階に上がると急に赤いじゅうたんが敷いてあるんだよね。赤いね。偉い人が歩くところだけ、じゅうたんが敷いてあるんだよね。
僕はね、貧民街で育ったせいか、ひねくれ屋なんだよね。そういうのがね。
丸めて、どかして歩きたくなっちゃうんだよね。
で、あそこのじゅうたんを丸めてどかしたら、どこかに連れて行かれちゃうんだよね。
じゅうたんを歩いて行きましたが、
待っていること、30分くらいですね。
その間に、僕はひねくれ屋ですから、
腕時計をこう外しまして、それで、時計をこう見ていたんです。
テーブルの上に置いてね。それで、僕はどういう訳か、並んでいる列のところには置かないんですよ。なぜか知らないけど。
あのよく皆さんが、カメラマンなんかが写して、じゃあ、フラッシュたいて、総理大臣なんかが部屋に入っていくでしょう?ああいうような狭い所で横にね、きれいなソファーがあったんですよ。1人は座れるね。
中にいる声がみんな聞こえるんです。文部大臣の声が。
で、ある人は偉い学校の総長ですね。秘書などを連れて。
「なになによろしくお願いします。」
見ていたら、15秒で出てきたね。
だいたいね、長くてもね30秒から45秒。
ちょっと長いなと思ってもね、1分30秒くらいね。
それから、一番長い人で、局長とかいろいろな打ち合わせですね。で、それでせいぜい2分くらいですね。
突然飛んできたのが、あの福岡の方で自民党の議員が選挙で落選かなんかするんだよね、衆議院かなんかが。それで、大騒ぎしているちょうどその時に当たったんですね。
その時に先輩の議員が来られましたね。
その時で一番長くて3分でしたね。
ただあの時に、西岡先生が偉いなと思ったのは、先輩を入り口まで送って、廊下の所まで。それで、「今日はどうもご苦労様でした。」丁重な丁寧さで、ビックリしたんですね。
それから、並んで皆さんに「もう少しで終わりますから」って、政治家だなあって見てましたね。
その次にいよいよ、僕が呼ばれたんです。
※旧文部省庁舎↓
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