2013年1月23日水曜日

藤原一生先生の講演その21


戦場の中での奇跡


3000人は全部シベリアへ連れて行かれました。
私は特殊な任務についていた関係なんで帰って来た。
そういう復員の中に例の加藤芳郎もいます。

だから加藤芳郎とは戦友なんですが、、。

人間の運命ってすごいですね。

すごいお屋敷、すごい財産、女房もいる、子どももいるという人がバタバタと死ぬ。
明日は白兵戦だからやろ!となると、僕はいつも出ました。

「おい、藤原!お前は死んでいい人間だ!出ろ!」
「はい!」
言われなくても出ましたね、僕は。

何回も弾(たま)が来てね。目の前でバタバタと死にましたね。

である時、山の中腹でね、一本道しかないんですね。
そこを走れって行って、走りましたね。
足に撃たれたりして、みんな倒れましたね。
僕は当たんないですね、走っても走っても。

そういう死んでもいい僕ですよ。
家もない、名もない、帰っても誰も待ってない。
それがなんで生かされたのか?!

その例の旅が復員してから今日まで続いている訳ですね。
ですから私の人生、生きている間
こういう奉仕の旅が続くと思います。

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